ワイヤレス電力伝送

ワイヤレス電力伝送に関する当社のテクノロジーにより、お客様のアプリケーションを非接触で運用したり、内蔵バッテリーを充電することができます。つまり、ケーブルやコネクターは不要になります。そのため、このテクノロジーは特にポータブルデバイスのメーカーに適しています。


医療用および産業用のワイヤレス電力伝送

ワイヤレス電力伝送は、ケーブルの故障やコネクターの汚れがアプリケーションにとってクリティカルである、または人命を危険にさらすような産業用途で必ず活用されています。しかも、デバイスは例えば医療用に使用した場合に簡単に清掃し、消毒できます。そのほか、ワイヤレス電力伝送はインプラントへの電力供給にも利用できます。

ワイヤレス電力伝送の特徴はユーザーにとってシンプルなことです。ぴったり合ったソリューションを選択する際には電力伝送のエネルギー効率が非常に重要です。


独自のソリューションと標準ソリューション

ワイヤレス電力伝送の分野で当社では、Qi対応ソリューションと独自のソリューションを提供しています。

特に独自のソリューションを提供していることが当社の特徴です。このソリューションにはデータ転送の機能も追加することができます。

当社独自のソリューションは、最大で500Wの出力まで伝達でき、オプションでデータ転送の装備が可能です。


ワイヤレス電力伝送の詳細に関するホワイトペーパー

電力のワイヤレス伝送に関する理解を深め、お客様の仕様および可能性に関するデータのために当社では背景を説明した文書を用意しています。文書では電磁誘導方式の電力伝送の技術的な基礎、近接場伝送のメリット、送信機と受信機間の距離が小さい場合の電界放出の減少について詳しく説明されています。ドキュメントはダウンロードのページにあります。


ワイヤレス電力伝送のメリット:

  • ワイヤレス電力伝送ではケーブルとコネクターは不要になります。つまりケーブルの故障やコネクターの汚れの影響を受けなくなるので、清掃も消毒も簡単
  • Qi対応および独自のソリューション
  • データ転送の統合が可能
  • 最大500Wの充電出力伝送

ワイヤレス電力伝送の仕組み

ワイヤレス電力伝送、すなわち伝導体の接触を介さない電力伝送の原理はすでに今日、誘導加熱による電磁調理器をはじめとして、さまざまな分野で活用されています。この原理では、エネルギーが交番磁界の形で調理プレートから調理器具の底に伝送され、そこで初めて熱に変換されます。調理プレート自体は電磁誘導による電力伝送で加熱しません。

もしエネルギーが熱に変換されず、できるかぎりロスなしで電気エネルギーの形で利用できる、しかも物体が接触しないとしたらどうなるでしょうか?RRCのワイヤレス電力伝送システムの核心にあるのは、精巧なコイル構造です。適切な制御によってこの構造が高効率のエネルギー伝達を可能にします。従来の変換器と異なり、このシステムではコイルのカップリングに作用する閉じた磁芯がありません。むしろ、エネルギーがその間を流れるコイル同士は互いに離れているので、数ミリまたは数センチの距離でエネルギーの伝送が可能です。その結果、送信および受信モジュールを別々に構築でき、さまざまなデバイスへの取り付けが可能になり、伝導体の接点が外に向いていなくてもデバイスに電気が供給できます。特殊なフェライト磁性材料を使用することにより、交番磁界が集中し、反磁場が弱くなると同時に効率が向上します。


最高のエネルギー効率を持つワイヤレス電力伝送

RRCのエンジニアは2つのコイル間のエネルギーロスを大幅に減らし、電磁誘導による電力伝送のエネルギー効率をはっきりと最適化することに成功しました。コイルから送られるエネルギーの90%は、受信側、例えばスマートフォンやラップトップパソコンなどのモバイル端末にも達します。

エネルギーロスが少なく、高効率であることは、ワイヤレス電力伝送テクノロジーの成功の基本的な前提条件です。ロスが少ないということは、熱の発生の減少を意味し、最終用途における熱管理の手間を減らすことになります。ワイヤレス電力伝送で効率的な製品を使用してエネルギー消費量を下げることは、同時に持続可能な地球温暖化防止でもあります。

このことは時代の精神に合っているだけでなく多くの先進国や経済領域におけるエネルギー効率指令の重要な構成要素でもあります。RRCが開発したワイヤレス電力伝送のテクノロジーにより欧州連合のエコデザイン指令、または米国のエネルギースターの要件を満たすことが可能になります。


最大の安全性を備えたワイヤレス電力伝送

EU内では、適用可能なすべてのEU指令の規定に従っている場合のみ、デバイスを流通させることが許されています。電磁誘導による電力伝送のデバイスでは、1999/519/ECの適合性評価方法に基づく制限値を遵守する必要があります。制限値は、電磁場の有害な影響から人体を防護するために、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が世界保健機関(WHO)と共同で行った20,000件の研究結果から導き出されたものです。革新的な電力伝送技術が電子スモッグによって消費者のリスクにならないよう、RRCは、この厳しい制限値を完全に満たしています。

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